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ドクトル ジバコ

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名作のリメーク版映画でした。
ロシア革命という、権力が大きくうねる中での、生き方の自由と言うか「言論、表現の自由」というものが大きなテーマだったと思いますが、表現や言論の自由というのは、今の社会ではとても基本的な事として当たり前のように我々は感じてしまっていますが、ロシア革命だけでなく、権力が大きく動く時代にはどの国にも、その自由というものが失われる曲面があったからこそ、その反省として、表現や言論の自由、という言葉が大切にされているんだと思います。

主人公のユーリ・ジバコは、幼い頃に父を失い、一人で生きて来た中で、体制という束縛に縛られない自由な生き方を歩み、ラーラと出会い、危険を恐れず愛し合うのですが、ジバコの父を死に追いやった財力、権力をもつ男がまた、ラーラの人生も狂わせていたという共通点を持ち、その男の存在と、その時代のロシアの権力者の力の濫用を重ねる事ができます。

私たち庶民は、そんな権力に押さえつけられて始めて、言論や表現の自由の大切さを感じるのだと思いますし、今起きているタイの混乱もそこに根があるからこそ、あれだけ激しい動きになっているんだろうと思います。
でも、一方の日本では、どんなに権力が腐ろうと「革命」なんて存在し得ないような馬鹿な国民だらけになってしまっていますし、そんなひとつの現れが北野誠さんの件なのか???良くわかりませんが。

そんなに騒がなくても平和だからいいじゃん!と言ってしまえばおしまいですが、様々な事に問題意識を持ち始めれば、小泉さんの革命なんてレベルじゃない、真の革命を起こしてもいいのではないかと思いますけれどねえ〜〜
by Moriyasu_Hase | 2009-04-17 23:14
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