外壁が仕上げ終ると足場がやっと取れるのですが、その瞬間というのは、設計者と言えども不安と期待が混ざったというか、正直始めて建物の全体にお目にかかれる、というものです。 最近はグレー系の左官にする事が増えていて、もしかして地味だと思われているかなとも思いますが、僕にとっては建物全体が地味で構わない、建物が主役ではないから、と思っています。 床のムク材も壁の漆喰もその他の家具も、僕にとっては背景でしかなくて、決して主役だとは思っていないので、決して主張をしてもらっては困ると思っています。 ただもちろん、きちんと形やプロポーションはデザインして、端正であらねばならないですが。 中も漆喰が塗られ始め空間の形が見えてきましたが、来週末までに完成なので現場は慌ただしく、施主さんにも大丈夫ですか??とご心配頂いてしまってます。が大丈夫です。 内外ともにスキップフロアだというのが良くわかるかと思いますが、なかなかダイナミックな空間構成になっています。 でも、ルイスカーン(我々の世界では神的な建築家)が言っていたように、リビングやダイニングをひとまとまり、寝室や水回りをひとまとまりにしているので、全体としてはダイナミックだけど部分としての落ち着きは守られていると思うし、実はそこはこの設計の中でもとても大切にした所でもあります。 まあ完成した時に改めていろいろ語ります。聞きたければ(笑)
by Moriyasu_Hase
| 2010-06-24 23:06
| けんちくーしごと
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