ついでに東京建築散策

土曜夕方から東京の料理屋さんで打合せ終わり次第沢山美味しいお魚とお酒を頂き、その後昔からあるとても良いBarへ連れて行って頂き、滅多に飲めないような年代物whiskyを頂いたのですが、値段を考えると恐ろしい経験させて頂きました(^^;)
まずは宿泊したのがさぬき倶楽部(1972大江宏設計)で、麻布十番のとても良い立地の割に安く泊れるようになっているので室などは割り切ってつくられていますが、ラウンジなど要所はさすがに細部まで丁寧かつ、良い落ち着きがありました。朝うどん食べましたが太かった(^^)
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日曜は朝から例のメタボリズム展(これは改めて書きます)、午後からブラブラ歩きながら建築散策。
まずは青山に最近できた谷口吉生さんのビル。新建築に載っていて一度見なければという事ですが、正直写真で見た緊張感というのが(陽の当たる時間なら違ったかな)少し感じられず、デザインとしてスケール感がない(模型を拡大した面がある)のと日曜で中の活動も無かったからかちょいと間が抜けて見えました。吉村順三さん1969設計のビルが隣接しているので並んだ所を見たかったのです。
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どちらもディテールがとても真面目に、しっかりとできているので近づいた時にも背筋が延びた感じですが、吉村さんはさすがにお人柄通りの温和な?紳士のような建築。40年以上経っているとは思えない。でも無数に存在する巨大な暴力的なビルたちと比すれば、どちらも本当に品が良い。つまり嫌みがないですね。
その後歩いて表参道辺りを通りすがり、久々に槇さんのスパイラルが見たくなり。
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これももう25年以上経つんですね。いやいや全く色あせない。派手ではないからこそでもありますね。
今回は何となく、ペラペラした(通りすがりにありますがw)ものでなくこういう紳士なものだけ見て行きたかったのです。
そして最後は白井晟一設計の松濤美術館。これも30年ものですが、大学の時に行きましたから20年振りくらいに訪れました。
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近年の美術家は金沢のような白くて透き通っていて開放的なもの流行りですが、白井さん独特の胎内のような建築というのは「胎内」という喩えの通りの気持ちよさをもちます。閉鎖的ですが中央に細いけれどガラス張りの丸い中庭があり、一番下の地下が水盤になっていますが、これも胎内的といえばそうでした(??の緒で外部とつながるという)

何となく近年は、手がけさせて頂いている住宅が楽しく、本当はやりたかった大きな建築たちに可能性が感じられなくなっていたのですが、たまにこういう建築たちを見ると、やっぱりやりたいな、と改めて思いました。
もちろんある種、施主や立地やプログラムに恵まれた結果なのは否めませんが、世の中最初から諦めてしまっているものが多すぎる。努力さえすればどんな建築でもこのような「質」を多少なりとも備える事はできるのだからもっと努力せい!と自戒を込めて。

しかし良く歩きましたし、東京は本当に人が多い。家に帰るとホッとしました。
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by Moriyasu_Hase | 2011-10-17 11:11 | けんちくーみる
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