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セントラルパーク構想。

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市議会だよりより。
「全市的にタウンミーティングを開催して市民から直接意見を聞いた後パブリックコメントを実施し必要があれば案の修正を行なう」そうで、「付帯決議」がついたので「基本構想基本計画の策定に当たっては、市民や議会の意向も反映した上で慎重に対応し、」とありますし、「民・産・学・官」の連携も検討するそうです。
「必要があれば」という言葉が意味深ですよね。市民が必要を訴えてもその必要は誰が判断するのか?とそこに大きな問題があるような。

ところで、検討会の資料だった素案の概要を、下線部を勝手に書き換えてみました。
最初の部分は、今後の状況の厳しさに全く触れられていなかったので。
また公園といっても起伏も大きく見通しもきかない特殊な公園だと自覚した整備が必要かと。
施設をとりあえずつくるのか、市民とともに段階的につくるのかが曖昧に表現されていたので後者にしてます。
それ以外は、当たり前ですがまとまっていると思います^^
さあ気温とともに、色々動き出しそうですね〜
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セントラルパーク基本構想(素案/長谷改

浜松城公園を中心にした区域は、市民の憩いの場や観光拠点でもあり、また美術館があるなど市民文化の発信拠点としても重要な位置づけでありながらも、現状としては魅力ある都市・都心づくりの重要な核とはなりきれていない。80万の政令指定都市とはいえ、隣接する中心市街地の賑わいは年々減って来ており、また今後の人口減少も考えた時には、都市経営の観点から必要な整備を効果的に行ない、歴史を十分活用しながらも市民が誇りにできる都市を100年後に残してゆかなければいけないと考える。

1 全体構想(テーマ)
セントラルパークは、浜松城の歴史を継承し、様々な人が出会い、感動をうみ、季節の移ろいや新たな時間を刻む中で自然や文化を発見できる場となることを目指す。さらに、市民との関わりの中で共に成長し、市民のまちに対する親しみや愛着が生まれ、市民文化の森の形成を目指す。

テーマ  歴史の継承・市民文化創造の杜

2 基本方針
豊かな自然や地形を活かすことで訪れる人々に安らぎを与え、歴史や多様な人々に触れることで人々に新たな文化を育むことができるセントラルパークになるよう、基本方針を定める。

① 場の記憶を活かす公園
・ 歴史が刻まれた地形や都市における貴重なみどりを保全する。
・ 市民が誇ることのできる場所とするため、浜松城を将来にわたって継承してゆく。
・ 浜松城の景観を最大限に活かし、歴史的な景観を重視した眺望景観の保全、育成を図る。

② 浜松の核となる公園
・ 緑や浜松城跡の歴史、文化を感受することで、核となるような公園を目指す。
・ 浜松の文化や芸術活動を誘発するような施設整備により、周辺文化施設との連携を目指す。
・ 生態系や都市環境の保全に供するみどりとして将来へ継承する。
・ 浜松城跡を活かしたまちなかの眺望景観を形成し、浜松城のシンボル性を高めていく。
・ 防災に資する広域防災公園の核となるべき拠点公園を目指す。
・ 公園の起伏の多い地形を活かしつつ、それぞれの場の特色とアクセスしやすさを創出する。

③ 市民と共に成長する公園
・ 市民が管理運営に関わることで、市民と共につくっていく仕組みをもつ。
・ 時間をかけながら着実に地域に根付く公園や施設を段階的に形成していく。
・ 公園や施設を中心に生まれる市民活動が、中心市街地へと波及していくよう整備、運営を行なう。
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by Moriyasu_Hase | 2012-04-23 18:58 | 浜松のこと

建物が余る時代に向けて

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昔のデータをゴソゴソやっていたら5年程前に出したコンペのパース画像を見付け、懐かしいなと。。
中心市街地のテナントビルの建替え計画でしたが、結局動かず最近更地になり当面は計画はないようです。(ご存知の方にはすぐバレますね)
この時はいかにまちに対し開きつつシンボル性のあるものにしようかと、屋外に広くてゆるいらせん階段とエレベータをセットにしてつくっています。建物ってある程度高くなると階段って避難用に義務が厳しくなりますがいかにも避難用って感じでエレベーターを使うことが前提のデザインになってしまっているケースが多いと思うのですが、各階を分断してしまうことになるので、歩きながら「見つける」という雰囲気をつくりたいな、と思いました。まあ昔話です^^;
それでも、繁華街の結構目立って大きな角地が更地のまま(もっと大きな問題が浜松にはありますけどね)というのも寂しいな、と発想を転換して木造平屋で簡易な仕様で設計できる範囲で留めることでコストを抑えればリスクも少なく回収も早く、解体も容易では、と思いつくままに作ってみました。
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商業地域の容積率がもったいないって言おうが、現実は床は余っている訳ですから。
これを考えた理由はここに売り込もうとかじゃなくて、今後他にも建替えを要するものが出て来る時の1つの発想としてあり得るのではないかと思ってのことですが、もし共同化等で敷地を大きく計画が大きくできればスケールメリットもあるでしょうけれど、ある程度小さな敷地では木造で出来る範囲で検討するというのは時代にもあっているかな。(あなたが木造にしたいんでしょ?というのもアタリですが)

そんな単純な話ではないかと思いますが、可能性が少しでも広がって、生き生きと使われるまちになってくれればと願います。
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by Moriyasu_Hase | 2012-04-23 18:02 | けんちくーしごと

100年後って

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例のセントラルパーク構想では「今後の100年を見据え、都市機能の充実は図り、、」が出発点になっているようなので、100年後って?改めて考えてみなければと思いました。
もちろん世界は引き続き人口増が続き、経済、食料などの大きな問題になりつつありますが、まず日本人がどんな風になってゆくのか?という事で人口推計を絵にしてみました。
数字では見聞きはしていましたが、やっぱり実感としてこれは大変なことだなと思います。
2100年のは、今後次第ですが、概ねこのくらい、つまり今の半分くらいには減るでしょうし、周囲を見回して、2人に1人がいなくなる、と想像してもらえれば、良いかと。
全体が小さくなったって、作るひとも減れば、使うひとも減るからそれはそれでバランスなんでしょうけれど、都市経営的に考えれば税金も半分になるわけだから大きな体は維持できなくなるのは当然です。
100年を見据えたところで、今作られる建築物が100年もつ可能性は恐らくゼロに近い事は、築50-60年程度の優れた近代建築物たちが次々と解体されているのを見ればあきらかですが(docomomoの活動ご覧下さい)もしかして50年後、使えなくなった建築物たちが、解体する予算さえもなく、スラム的になってしまうことはあり得そうに思います。
国破れて山河在り、ではなく国破れてスラム在り、みたいなブラックジョークみたいな状況も、今回の原発への想定が甘かった事への反省の延長線として、あり得る事として直視すべきじゃないかと。

と、分かった様な事書きましたが、ここしばらく住宅設計がほとんどで、都市や未来についてあまりきちんと考えて来なかった自分への反省も込めて、これを機に考えてゆきたいと思います。
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by Moriyasu_Hase | 2012-04-20 10:01 | 浜松のこと

お花見@浜松城公園

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少し遅いお花見でしたのでかなり散ってしまっていましたが気候も良く、人も少なめで(それが狙いでしたが)お城など一望できる良い場所で楽しく終わりました。
しばらく前にも書きましたが、facebookでセントラルパーク構想について何かできないかと考えて活動している延長なので、意識の高い(ですよね?笑)メンバーが集まり、初対面同士も多かったですが皆さんいつのまにか仲良くなっていました。こうやって人をつなぐのも大切だなあと改めて。

終わってからうちでの2次会も含め、良く食べ良く飲み良く語りました。
こんなイベントを主催するのは始めてだったので色々必要な物を買いましたが、花見ってブルーシートが定番ですが、微妙な桜の色を愛でるのに真っ青の大きなシートはいかんだろう、と思いシルバーのシートにしました。自己満足的ですね。
あとこの場所は結構高いのですが、つまり公園全体はとても起伏に富んでいますし、重たいクーラーなど担ぎ上げてさらに実感したのですが、ここは「公園」と呼ぶべきなのか?公園ってもっと見渡せて、出入りしやすくて、馴染みやすい場所だと思うのですが、根本的に違う。
でもセントラルパーク構想の乗りを見ていても、色々整備してサインでもつければそんな「公園」になると思っているようにも感じますが、この起伏のある事にきちんと向き合って、それを積極的に活かさなければダメなんじゃないのかなと思いました。
でも、すぐ下で別の団体が結構な音量で騒いでいてもさほど気にならなかったように、平らで広々したいわゆる「公園」にはない良さですよね。

そろそろ素案が公表される頃では?あれ?前回の議事録も上がってない。
庁内でいろいろ調整してるのかなあ?

構想は10年がかりでしょうから、この花見を続けながら成り行きを見守って行きましょう、というつもりです。
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by Moriyasu_Hase | 2012-04-17 09:46 | 浜松のこと

篠原一男/2G

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このスペインの2Gという雑誌、篠原さん号だったので、ちょっと高いなあと思いつつ買いました。が昔の作品集が古書で4万以上で売られていて本気で欲しいと思ってるくらいなので(どなたか安く売って下さい!)
写真だけまず一通り見て、始めて見た写真も結構あり嬉しかったのですが、アトリエワンの作られるものはやっぱり似てるなあと、改めて。「奇妙なほどに正統」のルーツはやっぱりここだったのだろうか。。
篠原さん、、と考えていて、Classicという言葉を思い、英英で調べると=Typical/Admired/Very good/Traditionalでした。日本ではクラシックってTraditional のうちでも化石化した(日本の伝統芸能のような)使い方をしているから、時代を超えた本質という意味が分からないんだ、と思ったりしつつ、篠原さんはClassicじゃないかなあと思いました。だから「正統」であるというか。

この表紙は谷川俊太郎さんの軽井沢の別荘「谷川さんの家」ですが、この斜面が土のままの「夏の間」以外にも実は別荘としての機能は(床もちゃんとある)ありますが、内向的で決していわゆる別荘の、環境を最大限に享受する建築ではありません。
斜面がむき出しなのもですが、斜面方向にだけ巾一杯の窓をとり、軒先を地面に極力近づけている事からも、地面と建築に関係を取り持たせる事が意図されているのは感じますが、、それ以上の解釈はとてもとても^^;
でも通して見て、「構造」の意味を改めて考えさせられます。
決して近年特に感じるような、構造が勝ち過ぎてもなく、強い表現にはなっていても、何故か恣意性が消えているように感じる。それってとても難しいけど僕もそうあるべきだと思っています。

Typical とTraditionalというのが、過去の死んだものではなく、常に進化している状態というか。
だから見慣れない新しさを感じつつも、正統さを感じられるというか。。

何にしても楽をしたらお終い、ということですね。
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by Moriyasu_Hase | 2012-04-13 15:54 | けんちくーよむ

4/21のセミナー

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■4月21日(土) 13:30~15:30 全8回のうちの第4回は僕がセミナーの担当で話します。よろしければ。
しばらく先の事だと思っていたら、もう来週末ですね。。準備しなければ。
ちょっと久々に人前でお話するような^^;
■会場 TOTO浜松ショールーム
―住所― 静岡県浜松市東区宮竹町196-1
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by moriyasu_hase | 2012-04-10 14:31 | けんちくーしごと

住宅の系譜/アトリエワン

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以前からアトリエワンの仕事は良いなあと思いながら、どう評価したら良いか言葉になりにくい不思議な存在でしたが、それは多分、ちょっと違うスタンスでものをつくっているからだと思います。つまり、というか上手く言い表せないけど、建築を設計するときにはもちろん環境だ歴史だと取り囲む様々なものを参照しながらやっているようで、実はどこかでお茶を濁して断絶させているというか、一方のアトリエワンの設計は、そんな環境や歴史などと終始共鳴しながらつくっている。言い換えると前者はどこか神の視点(上から、決定するというような)後者は動物で言えば細胞やパーツレベルで環境と共鳴することから始めて「系譜」と彼らが言う歴史的なスタイル(動物で喩えればは虫類なのか魚類なのかみたいな)を参照して総体を作り上げてゆく、という違いなのかと思います。

だから、神の発想ではできないような、奇妙な形が生まれるのだけど、でも環境に対して妥当なパーツの積み上げと「系譜」という有る程度のルールによって破綻なく良い建築ができています、が、最後はやっぱり塚本、貝島お二人の能力に依っているから、簡単に真似ができるものではないでしょうねえ。

インタビューのタイトル「奇妙なほどに正統な」というのが良く現していると思いますが、その正統さというのは、環境や歴史などと不断の対話を続けてきているからこそ得られるものだし、奇妙に見えても決して思いつきではないからこそ、時代の流行(今という時代にももちろんある)から超然としてられるのかなと、羨ましくも思います。

表現の巾を広げなければいけない、という発想ではなく、結果として表現というのは多様になるはずだ、というような多様さは大切だと思うから、やっぱりアトリエワンの仕事が気になるのだと思います。
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by Moriyasu_Hase | 2012-04-09 14:13 | けんちくーよむ

新建築4月

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保育園幼稚園特集ということで、流行りなのか木構造のが多いですよね。
この仙田さんのも含め、子供の施設ってわざとなのか(親しみのため?)野暮ったかったり要素がガチャガチャとうるさかったりが多くて、でも僕は他の建築同様もっと洗練されているべきだと感じます。もちろん洗練って=モダンとかミニマルでは決してなくて、世界各地や日本の集落は多様でありながらそれぞれが洗練されている、という意味での洗練ですし、多様さも表現できるはずなのに野暮ったく見えるのは単に設計が足りないからじゃないかと素直に思ってしまいます。
あと、幼稚園とか多分予算が限られるのが影響しているのかな?とも。(予算のせいにしてはダメ!)
味覚も聴覚もそして視覚もですが美しい(美味しい)ものに対する感受性ってすぐに損なわれてしまうと思うので子供の頃から良いものに接し続けないとダメになってしまって、結局手近なファッションとか雑貨や家電みたいなものにセンスを発揮するしかなくなってしまっているように思っていますし、殆どの家族が若いころに住む賃貸住宅というダメな箱が見る目を麻痺させてしまい、我が家をつくる時にも賃貸の仕様をただ大きくしたようなもので納得してしまうんじゃないかとさえ思っています。

ただ、被災地ので手塚さんが設計中の幼稚園は、津波で塩枯した樹齢300年の杉を使いお寺のように太い柱梁をシンプルに組んだものになるようで、手塚さんだから洗練の感じられるものになるのだろうと完成を見てみたいと思いました。

あと、千葉さんがプロポで取った大多喜町役場、既存の今井兼次を改修して増築していますが、全くもって既存部に負けてしまっている(と感じます)。恐らく写真でごまかされていて実物見ればさらにそう見えるんじゃないかと思いました。
モダニズムは歴史や時間を否定しているから隣にこういうものが並んでいる事を想定していない美学なのかなと。だから見比べて下さるな、という事かもしれません。
でもちょっとこの事は建築をやる人間としては正面から受け止めてみるべきだと思います。
そういえば、6年前にできた庫裏は四角い3階建の外形でしたが隣の本堂に負けないようにどうしたら良いだろうと随分悩んでつくったのを思い出しました。
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by Moriyasu_Hase | 2012-04-06 16:47 | けんちくーよむ

提案

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先日お渡ししましたが、実は奥さんの方が、10年前程にとある活動でご一緒だった方でして、殆どは初対面の方の依頼の中で、こういうのは少し嬉しいものですね。ボランティアの市民活動だったのですが、事務所をつくって間もなかった事もあり、自分の経験のためにと本当に多くの労力をつかい多くの方に出会いましたが、全くそこから仕事にはなりませんでした。。求めていなかったからでもありますが(笑)

のんびりと開放的な立地の角地です。
南が少し振っているのと、この画像の正面側は少し交通も多いようなので、平屋部分を45度振っって、南の庭と北のアプローチを隔てる事で落着いて開放的な主室になるようにしています。
HPを見て頂くと分かるのですが、最近は特に総2階か平屋の設計ばかりで、一部平屋というのは実は(住宅レベルの大きさだと)デザインがまとめにくいと感じている結果でもありまして、だから今回も少し悩みました。
その理由は、二つのボリュームがあったとして、主と従のようなくっつきかたをしてしまうと馴れ合った感じというか、どうも美しいと思えず、二つ(それ以上でも)あってもそれぞれが主従にならず対等にぶつかっているようなら良いと思っていますが、やっぱり平屋と2階だと平屋部分が従に見えやすいというか。
で、この案はそうならないように悩んだ結果という訳です。が分かりにくいですよね^^;

でも美意識なんて言葉で簡単に伝わるはずもなく、簡単に伝わるようなものは単なる「飾り」でしかなくて、その言葉にならない美意識を自分の中で研ぎ澄ませてゆくしかないのだと思っています。
もちろんまだ道半ばです。
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by Moriyasu_Hase | 2012-04-05 11:58 | けんちくーしごと